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【統計検定2級合格】最短で合格できる勉強法をまとめてみました

先日、統計検定2級に合格しました。合格までの道のりを振り返り、良かった点・時間がもったいなかった点などを赤裸々に書いています。そこから、最短で合格することを目標に、私が感じる効率的な勉強法についてまとめました。

目次

統計検定2級とは

「統計検定」は、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一の試験です。

統計検定2級の試験内容としては、大学基礎課程(1・2年次学部共通)で習得すべきことが対象になります。

業務では、最低限活用できる知識があることを示せるぐらいのレベルです。難易度がものすごく高いわけでもないので、それなりに勉強すれば合格できるレベルの資格です。

統計検定2級の試験概要について

統計検定のHPによれば、具体的には以下の内容が含まれます。

【具体的な内容】
統計検定2級では、統計検定3・4級の内容に加え、以下の内容を含みます。

  • 1変数データ(中心傾向の指標、散らばりの指標、中心と散らばりの活用、時系列データの処理)
  • 2変数以上のデータ(散布図と相関、カテゴリカルデータの解析、単回帰と予測)
  • 推測のためのデータ収集法(観察研究と実験研究、各種の標本調査法、フィッシャーの3原則)
  • 確率(統計的推測の基礎となる確率、ベイズの定理)
  • 確率分布(各種の確率分布とその平均・分散)
  • 標本分布(標本平均・標本比率の分布、二項分布の正規近似、t分布・カイ二乗分布、F分布)
  • 推定(推定量の一致性・不偏性、区間推定、母平均・母比率・母分散の区間推定)
  • 仮説検定(p値、2種類の過誤、母平均・母比率・母分散の検定[1標本、2標本])
  • カイ二乗検定(適合度検定、独立性の検定)
  • 線形モデル(回帰分析、実験計画)
統計検定2級HPより

全てが均等に出題されるわけではありません。過去問をしっかりとみて、確率・標本分布、仮説検定、線形モデルなどの頻出分野を重点的に勉強しましょう。

プロフィール

統計分野について、私の試験前の知識は以下の通りです。

試験前の統計分野の知識・スペック

・理系の大学院卒

・大学時代に確率・統計の授業を履修

 (t検定など単語は知っていたが、10年以上前のため内容はほとんど覚えていない)

・業務では統計の知識を全く使わない

数式を見ることは苦手ではなく、統計分野の基礎知識はありました。しかしながら、就職後は全く統計を使わない分野で仕事をしていたため、知識関係も全てリセットされたため、基礎的なところから勉強を始めました。

受検しようと思った理由

データアナリストへの転職を考えており、転職活動のために最低限統計分野の知識があることを示すために、統計検定2級合格と履歴書に書きたかったからです。(転職の方もなんとか合格できました)

転職活動自体に時間をとりたかったため、統計検定2級の試験対策は、最低限の勉強時間で60点ギリギリでなんとか合格することを目指しました。履歴書に点数まで書くわけではないですからね。

ちなみに、転職の選考の際に他にも関連する資格(データサイエンティスト検定・G検定など)を書いておくと、人事の面接官から

社会人になっても継続的に自己啓発されているのですね

と言われました。どこまで効果があったかわかりませんが・・・

データ関連の部署の人からみたら最低限の資格かもしれませんが、転職面接においては統計分野に詳しくない部署以外の面接官が面接することもあるので、書いておいたほうが資格にチャレンジしていると受けとられ、少しでもプラスの印象になるかもしれません。

試験結果

結果は73点でした。

試験終了した際の感覚としては、「なんとか60点に届いたのかな?」と思っていたので1回で合格できてよかったです。

合格までの勉強時間

勉強時間は25時間くらいでした。

期間としては約3週間くらいです。移動時間やスキマ時間を見つけて、なんとか時間をつくり出し、平日1時間、土日祝1〜2時間くらいのペースでコンスタントに勉強しました。

統計検定2級合格に向けて使用した参考書・問題集・サイト

使用してよかった書籍・サイトについて紹介します。

書籍・参考書

統計検定2級公式問題集

公式問題集については、個人的には統計検定2級の受検にあたって必須の本だと思います。

この問題集を3周して全て解けるようになる段階で受検をしたら合格しました。この問題集を解けるようになるまで演習をこなせば、それだけで合格ライン近くには到達していると思います。この公式問題集を使い倒すことが合格に向けて最短ルートで進めるかだと思います。

他にも、年度を区切った公式問題集もあります。私も1回目の受検が不合格なら、演習量を増やすためにも、これらに着手しようと思っていました。

完全独習 統計学入門

統計学入門は、統計学を1から学ぶ方にとって基本的な考えが非常に丁寧に解説があります。

私自身も大学の統計学の授業で無理やり覚ええた統計学の”公式”がこのような考えから成り立っていたのかとはじめて腑に落ちました。

統計検定2級の過去問が全く解けない&そもそも解説をみてもわからない状態だった私にとって、この本で時間をかけて基礎を習得したことが、結果として合格までの近道になったと思っています。

統計学の基礎を学ぶうえで本当におすすめの1冊です。「検定」や「区間推定」はこの1冊を理解して過去問を解けるようになれば大丈夫だと思います。

非常にわかりやすい本ですが、この本だけで統計検定2級の出題範囲を全てをカバーできるわけではありません。

カバーされていない範囲は、以降に紹介する本やサイトなどで補いましょう!

統計学がわかる ハンバーガーショップでむりなく学ぶやさしく楽しい統計学

こちらも具体例が多く非常に読みやすいのでおすすめです。平均・分散の初歩のところから2要因の分散分析まで本書でカバーしています。さきほどの「統計学入門」ではt検定までしか解説がないため、分散分析の考え方などは本書を読めばかなり理解が深まると思います。

統計学がわかる【回帰分析・因子分析編】

さきほどと同じシリーズです。さきほどはハンバーガーショップが舞台でしたが、今回はアイスクリーム屋さんが舞台です笑

相関関係から回帰分析まで1通り学べます。統計検定2級の受検を考えると、重回帰分析までの章をしっかりと理解すれば、さっと最後の因子分析は流し読み程度で大丈夫だと思います。

参考にしたサイト

とけたろうブログさん

統計検定2級に含まれる内容が非常にわかりやすく書かれています。統計関係のサイトをいろいろ見ましたが、私が一番わかりやすかったと感じるサイトでした。

特に回帰分析系のところは、統計学入門ではほとんど触れられていないため、さきほどの統計学がわかる【回帰分析・因子分析編】の本や、このサイトでしっかりと理解することが大切です。

統計学の時間|統計WEBさん

統計検定2級の受検にあたって一番有名なサイトだと思います。内容も充実しておりサクサク読み進めることができるので、隙間時間に勉強する際におすすめだと思います。

チートシートシリーズ

以下のチートシートもお世話になりました。出題範囲が網羅されているので抜け漏れのチェックにも使えて、オススメです。

私は印刷して、間違えた問題で使う公式をマーカーで塗ったり、定期的に読み返したりして使用しました。

具体的なスケジュール・勉強時

先述のとおり、私は約3週間ほど合計25時間くらい勉強しました。

それぞれの時系列でなにをしたのか見ていきます。

1週目(公式問題集の解説が理解できず、基礎から勉強開始)

初日にいろいろなサイトを見て勉強方法を調べました。

過去問を中心に勉強したほうがよさそうと考え、家の近くの本屋で公式問題集を購入しました。

過去問を解いて解説を見ながら少しずつ進めていきましたが、CATEGORY6の標本分布以降(推定・検定などの頻出分野)まで進むと全く分からなくなました。そもそも問題以前に解説を読んでも理解できなくなりました笑

そのため、途中からは範囲確認を兼ねて流し読みでさらっと終わらせ基礎的な勉強を行うことに切り替えました。

まず、大学時代に履修した統計学の教科書を本棚の奥底から取り出してきて読んだのですが、大学時代と違って数値の暗号が続いているようで全く内容を理解できません。大学時代の自分はよく理解できていたなと感心し、本をそっと閉じました笑

その後、ネットで口コミをみたり、大きな書店に自分で行って調べ、「完全独習 統計学入門」がよさそうと知り購入。これを読み進めました。結果的にこの本を買ったことが本当によかったです。この本で勉強を読み込みました。

2週目(公式問題集を中心に解ける問題を増やしていく)

「完全独習 統計学入門」を2周してから、この本で含まれているところは早速過去問を2周しました。

この本で含まれていないところは、他の本やサイトで補いながら過去問を解いていきました。

公式問題集はまだまだ40%〜50%くらいの正解率でしたが、あと1週間頑張れば当日の試験はギリギリ60点に届くかもしれないと希望を持ちはじめ、1週間後の日程で統計検定2級の受検申し込みを行いました。

3週目(公式問題集の問題は確実に解けるようになる)

引き続き、公式問題集を繰り返し解いていきます。

解いて間違えた問題については、本やサイトで復習して、解けるようになるまで公式問題集と参考書・サイトの往復を繰り返しました。同時に、チートシートも活用して公式を覚えこんでいきました。

だんだんとしっかりと理解したうえで解ける問題が増えていき、試験前日には公式問題集の問題は、ほぼ100%解けるようになりました。

試験当日

当日は、ダメだったら他の過去問シリーズも買ってもう一回チャレンジしようと割り切って受検しました。

試験終了ギリギリまで見直しを行い、なんとか合格することができました。

統計検定2級受検にあたって気をつけたこと

過去問題集の繰り返しが最も重要

どの資格試験においてもいえることですが、過去問を解けるようになることが合格への最短ルートだと思います。

まずは公式問題集をしっかりと解けるようになることを目標に、そこから何が必要なのか逆算していくことが大切だと思います。

出題範囲も限られているので、難しい統計学の本を買って読み解いていくのではなく、本当に必要な内容に絞って効率よく勉強していくことが最短で合格するうえで大切だと思います。

計算問題は手(電卓)を動かそう

統計検定2級では、そこそこ計算量のある問題も出題されます。

時間はかかりますが、計算式を書いて満足して終わりではなく、電卓でカチカチ計算してみましょう。この1手間を惜しまないことで、試験当日の計算ミスも減るはずです。

私は、最初の方は電卓の使い方に慣れておらず、3回に1回くらいは電卓で割る順番などを間違えたりして、選択肢にない謎の数値が出てきていました笑

ちなみに、試験は電卓の持ち込みが可能ですが、機能制限があります。

いわゆる関数電卓は持ち込みが認められていないので注意しましょう!

試験当日は慣れ親しんだ電卓を持っていきましょう

早く受けよう

CBT方式(パソコン教室などで受講するスタイル)なので会場によっては、1〜2週間以上先でしか予約が取れないことがあります。そのため、ある程度仕上がってきたら早く申込みをしましょう。

私は社会人なので、勉強にかかるコストパフォーマンスも意識していました。

受験料をケチって完全に合格できるレベルまで何十時間かけて勉強するのは、お金(検定代)以上に時間がもったいないと思っていました。

ギリギリ合格できそうならすぐ受検を申し込んでみる。ダメならもう一度トライするくらいの考えで受検したほうがトータルの勉強時間を節約できると思います。

さいごに

統計検定2級の合格体験記についてまとめました。

統計検定2級を受検する際に少しでも効率的に勉強いただくための参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

kabosuです。
現在、データアナリストとして働いています。
1児のパパとしても奮闘中です。
日々の生活を過ごす中で、私なりに思うところを少しずつ書いていこうと思っています。どうぞよろしくお願いします。

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