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【書評】ハーバードの自分を知る技術~自分に対する理解を深めよう~★

今の仕事が合っているのかわからない

仕事でチャンスを増やしたい

今回はそんな方にぴったりの「悩めるエリートたちの人生戦略ロードマップ ハーバードの自分を知る技術」について紹介します。

目次

目次について

本書の目次です。

目次

第1章 あなたが生まれもった使命―はじめの一歩
第2章 自分の長所と短所を知ろう―自分の能力は自分で伸ばす
第3章 あなたが本当にやりたいこと―夢をみよう
第4章 自分を理解しよう―心の声の影響力について
第5章 チャンスを活かす方法―仕事力とキャリアマネージメント
第6章 “優秀な人”と“一流の人”の違い―品格とリーダーシップ
第7章 人間関係の重要性―すべてを一人でやることはできない
第8章 なりたい自分に近づくために―それぞれの道を歩む

前半は自分の理解が深まり、後半はそれらをベースにどんな行動をとればいいのか書かれています。

著者について

著者はロバート・スティーヴン・カプランさんです。

  • ハーバード・ビジネススクール教授。専門は経営実務。
  • ハーバードで教鞭を執る前は、ゴールドマン・サックスに22年間勤務し、副会長を務めた。

著者のところには、常にキャリアに悩む社会人・学生がたくさん相談に来るようです。

実際の相談を受けた内容も本書に多くでてきて、過去に行ってきたアドバイスをベースに意見を展開されています。

【書評】自分を知る技術

私が本書を読んで、大切にしたいポイントを2点まとめました。

  • 自分なりの「成功」を考える
  • 自分の性格・スキルを把握し、今の仕事に求められるスキルを考え続ける

それぞれ見ていきましょう。

自分なりの「成功」を考える

著者のところには、優秀で、周りから見れば「成功」している人もキャリアの相談に来るようです。

エリート街道を走るサラリーマンでも、仕事内容に不満があったり、自分の得意を活かせていないと感じて、今後のキャリアに不安を感じるようです。

実際、周りからは成功していると思われている人でも、不満を持ちながら仕事をしている人も多いと思います。

居酒屋で隣のテーブルに座ったおじさんサラリーマンたちの会話を聞けば、そこそこ仕事できそうな人でも不満を持ちながら仕事をしていると感じると思います。

著者が行った多くのキャリア相談においても、「お金」という報酬が、仕事を続けていくための最も重要な動機とならないと、本書では述べられています。長い仕事人生を「お金」の面だけ考え、仕事内容・やりがい・本人の適性を無視してしまうと、心身ともにどこかで限界がきてしまいます。

ただ、実際は両親や周りの友達やテレビなどの周囲の意見に合わせてしまったり、周りの評価からすると間違いないだろうと考えて、自分の就職先を選んでしまいがちです。

要するに、自分の意見ではなく、他人の意見・周りの環境に合わせるかたちで、「仕事を選ぶ」という大事な決断をしてしまっているんですね。(無意識の部分も多いと思いますが)

そうして、周りの意見やお金、地位などの外的な要因に左右され、自分の本心にフタをして仕事を選んでしまう人が、中高年になったときに後悔するとになるようです。

人間は自分の尺度ではなく、他人の尺度に従って方向性を決めてしまいがちだ

周りの意見ではなく、自分の価値観や信念をもとに、自分にとっての成功を考えましょう。

本書でも繰り返し述べられていますが、紙に書きながら整理するのがおすすめです。

自分にとっての成功が決まれば、夢を実現するにはどんなステップで進めなければならないでしょうか。

一度立ち止まって考えてみましょう。

毎日が忙しく落ち着いて書く時間がとれない場合は、移動時間に電車に乗りながらや歩きながらボーっと考えるだけでも、考えが少し深まるはずです。

自分の特性に対する深い理解が大事

自分の適性にあった仕事を見つけるためには、自分の長所・短所などの自己分析が欠かせません。

自分の長所と短所を紙に書きだして把握しましょう。普通の自己分析系の本だとここで終わっていますが、本書では、自分のスキルと知識の評価も継続して行う重要性が強調されています。

仕事で使うスキルはいろいろなものがありますが、以下の表で整理しています。

スキルの例

・文章を使ったコミュニケーション

・会話術/プレゼンのスキル

・対人関係に関するスキル

・人の話を聞く能力

・分析力

・体系化する能力(物事の優先順位を決める能力を含む)

・他人に仕事を任せる能力

・営業力

・人間関係を築く能力

・交渉力

・建設的に他人と対立する能力

・指導力

・数学力、クオンツ分析のスキル

・物事を概念化して、本質を見極める能力(大局的に物事をとらえる能力)

・身体的能力(仕事に関係する場合)

・外国語の運用力

・技術的な知識と専門分野があること(会計や科学技術などの専門分野を含む)

リストを見て、1~10点でそれぞれ項目を評価していきましょう。自分がどのようなスキルが高いのか把握することは、自分の長所・短所を把握するのと同じくらい大切です。

業界や部門に関係なく、成功するためには、仕事でもっとも求められることは何かを分析し、自分の能力を評価し、自分の欠点を克服するための戦略を練らなければなりません。

今の仕事でどんなスキル・能力が求められているのかも分析しましょう。先ほど評価した自分がもっているスキルと今の仕事で求められるスキルが一致しているのか絶えず確認することが大切です。

職場の評価査定時に自分のスキルを評価者に聞くといいと本書で書いてありますが、なかなか聞きにくいと思います。上司と飲みに行った際に本音ベースの話を聞いてみると、今後それとなく教えてくれると思います。

感想~ハーバードの自分を知る技術を読んで~

キャリアに関して悩む人は多いと思いますが、他人の評価ではなく「自分がどうしたいか」を明確にしてキャリアを絶えず考えていくことが大切と思いました。

自己分析系の本だと自分の性格を分析するだけで終わってしまうのですが、本書ではそれをベースにして、今の仕事に求められるスキルと一致するのか、どういったスキルを伸ばしていかないといけないのか常に考え続ける重要性が繰り返し書かれています。

読むだけでなく、手を動かすワークも多くあります。コーヒーショップなどの一人でゆっくりできる場所で、時間をかけて自分のこと・仕事のことを考える時間を定期的につくるのが大切だと思いました。

まとめ

今回はハーバードの自分を知る技術を紹介しました。

キャリアデザインについて改めて考えるきっかけとなる一冊になると思います。

ぜひ本書を手に取ってみてください。

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この記事を書いた人

kabosuです。
現在、データアナリストとして働いています。
1児のパパとしても奮闘中です。
日々の生活を過ごす中で、私なりに思うところを少しずつ書いていこうと思っています。どうぞよろしくお願いします。

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