1日中、暇があればスマホを見てしまう
気が散った状態のまま1日が終わった
今回はそんな方にぴったりの時間術大全を紹介します。
・スマホを使い続けてしまう
・時間をつくって、新しいことを始めてみたい
・1日の密度を高める方法を知りたい
【書評】時間術大全~毎日の「あたりまえ」を変える~
目次について
本書の目次です。
■INTRODOCTION――これが「時間オタク」の全技術だ
メイクタイムのしくみ
■Highlight/ハイライト
ハイライトを選ぶ
ハイライトの時間をつくる
■Laser/レーザー
スマホの「主」になれ
「無限の泉」を遠ざける
メールを「スロー」にする
テレビを「お楽しみ」に変える
フローに入る
ゾーンにとどまる
■Charge/チャージ
動き続ける
「リアルフード」を食べる
「カフェイン」をうまく使う
喧騒を離れる
親密な時間をすごす
洞窟で眠る
■Tuning/チューニング
■「いつか」を今日にする
著者について
著者はGoogle出身のジェイク・ナップ氏とYoutube出身のジョン・ゼラツキー氏です。
どちらも視聴者に飽きさせない魅力的なコンテンツを研究し続けてきた方です。
IT業界の最先端を知る2人が語る”時間術”とはどのようなものでしょうか。
さっそく見ていきましょう。
【要約】時間術大全~毎日の「あたりまえ」を変える~
本書の要約です。
時間術大全の英語での原題は「MAKE TIME」ですが、時間術大全よりMAKE TIMEのほうが本書の本質を理解しやすいと思います。
メイクタイムとは、自分にとって大事なことをする時間をもっとつくるためのノウハウです。
この新しい習慣とマインドセットをもてば、世界にいちいち反応するのをやめ、自分にとって大事な人や、大事な活動のための時間を積極的につくれるようになる。
日常生活における誘惑に反応するのではなく、大事なことにあてる時間をつくりましょうということですね。
メイクタイムには4つのステップがあると説きます。
4つのステップとは、ハイライト、レーザー、チャージ、チューニングのことです。英語ではよくわからないため、下の図に意味を整理しました。
- ハイライト 毎日「最重要事項」を選んで、スケジュールを確保する
- レーザー SNSやよく使うアプリなどのテクノロジーの使い方を見直し、集中力を高める
- チャージ 運動や食事、睡眠などをストレスの少なくなる方法に見直し、エネルギーを得る
- チューニング 寝る前に振り返り、少しずつ改善する
これらのサイクルを回して改善していきましょうということですね。
本書の根本の考えを1文でまとめると、「最重要事項を選び、それに全力で打ち込めるために、スマホなどのIT面だけでなく、食事睡眠などの生活習慣も見直して改善を続けていきましょう」ということです。そのための、ノウハウやテクニックが多く書かれてあります。
毎日の生活が忙しい理由【背景】
そもそも、なぜ毎日の生活がこれほどバタバタしているのか理由を考えていきます。
- 多忙中毒(常に忙しい働き方)
- 無限の泉(魅力的なコンテンツ)
が原因と著者は説きます。
多忙中毒とは、忙しいのをよしとする考え方です。
- 大量のメールの返信
- 終わらないTo Doリスト
- 即レスが求められる文化
などを指します。
無限の泉とは、スマホのアプリなどコンテンツがたえず補充されるものです。
- SNS
- YouTube、Netflix
- スマホ、テレビ
など身近にある、つい見入ってしまうコンテンツをさします。
平均的な人はスマホを1日4時間利用し、テレビ視聴にも1日4時間を費やしているというデータもあります。
この忙しい働き方と時間を浪費する魅力的なコンテンツの2つが重なり合って、時間がない生活になってしまうということですね。
多忙中毒と無限の泉への対策
この強力な2つに対して、意志力や生産性をあげて対抗しても意味がありません。
意志だけでは根負けしてしまい、生産性をあげても、こなせる量が増えてしまうだけで状況が変わらないからです。
大切なのはデフォルトを変更していくことです。
気を散らせるアプリをログアウトや削除してすぐに使えないようにしたり、待ち受け画面のアプリを整理したりして、スマホのデフォルトを変えてみる。カフェインを摂取する時間を変えたり、運動習慣を取り入れたりして自分の中のデフォルトを変えてみる。
そうして時間をつくり、十分なエネルギーを得て、「いつかやりたい」と思っていたことに着手しましょう。
【抜粋】時間術大全の中ですぐできるテクニック~~
私がすぐに取り入れたいと思ったテクニックを紹介します。
- メールのチェック回数、時間を決めよう
- 設定を変えて、気が散らないスマホにする
それぞれ見ていきます。
・メールのチェック回数、時間を決めよう
日々、大量に届くビジネスメール。これらについて素早く処理していくことに「ブレーキ」をかける必要があると著者は説きます。
ブリティッシュコロンビア大学の2014年の研究によれば、メールチェックを1日3回に制限された人は、(好きなだけチェックした人に比べて)ストレスが大幅に少なかったという調査結果があります。
また、メールチェックの回数を減らした人は、処理の効率が上がり、メールチェックの回数を減らすことによって時間が生まれたそうです。
メールの処理は、緊急事態を除いてメールが届いてすぐにレスポンスするのではなく、「1日の終わり」にするなど時間を区切って処理をするようにしましょう。
・設定を変えて、気が散らないスマホにする
気が付いたらずっと触ってしまうスマホ。
スマホに時間を取られない方法として、アプリを消す、通知をオフにする、毎回ログアウトするといった、そもそもスマホをあえて使いにくい状況に変えましょう。
私もtwitterなどのSNSのアプリをホーム画面からなくして、使いにくい位置に配置しました。1日に何度も見る必要のないもの(証券会社の株価など)の設定も毎回ログインが必要なように、あえて使いにくくしました。
塵も積もれば山となるという言葉がありますが、毎回少しの時間も1週間単位でみればそれなりの時間になります。
これを機会に、ついダラダラみてしまうスマホの使い方を見直してみるのもいいのではないでしょうか。
感想【スマホのデフォルトを変える重要性】
IT出身の著者が、最新のアプリを使って効率化しようといった内容だと思っていましたが、読んだら正反対の内容でした。むしろ、スマホは無限に時間を取られるコンテンツなので、使わないようなデフォルトに設定を変えようといった内容です。
確かに、一度スマホのデフォルトを変更すれば、スマホに使っていた時間は大幅に減りますね。
毎日少しずつ改善させていこうと思います。
まとめ
今回は時間術大全について、まとめました。
時間を浪費し続けてしまうスマホからは距離をとり、本当に大切なことに時間を割いて充実した1日を過ごしましょう。
有効なテクニックもたくさん載っていますので、ぜひ本書を手に取ってみてください。
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